五輪出場目指し ゴールデンキッズ37人認定
運動能力に優れた小学生を和歌山県が認定し、未来のトップアスリートを育成する「ゴールデンキッズ(GK)発掘プロジェクト」の2023年度認定証交付式が15日、和歌山市小松原通の県民文化会館で行われ、17期生(4年生=男子15人、女子15人)と追加認定の16期生(5年生=男子5人、女子2人)の計37人が認定された。
運動能力の高い子どもたちを早期に発掘し、発達段階に応じた育成プログラムで能力を高めようと2006年度にスタート。県内の小学3、4年生を対象に実施する体力測定会で、特に身体・運動能力に優れた子どもをGKに認定し、これまでに525人が修了して国際大会などで活躍している。
17期生は552人、16期生は623人の応募の中から選ばれ、昨年度2段階の運動能力審査が行われた。認定された児童らは今後、小学校を卒業するまで、主に月3回程度の合同トレーニングや夏にはスポーツキャンプなどを行い、運動能力を高めていく。
式では、宮﨑泉県教育長がGK一人ひとりに「頑張ってください」などと声をかけて認定証を授与。修了生の国内外での活躍を紹介し、「まだこのGK出身者からオリンピックの出場者は誰もいない。ぜひオリンピックを目指して頑張って」と熱いエールを送った。
GKを代表して、17期生の中谷唱乃(うたの)さん(同市立有功小)が「ゴールデンキッズではたくさんの友達をつくり、いろいろな種目を体験できることが楽しみ」、大矢凌央(りょう)さん(橋本市立高野口小)が「将来は世界で活躍できるスポーツ選手になりたい」と決意を述べた。
和歌山市立楠見東小学校4年の阪部七斗さん(9)は「選ばれてすごくうれしい。ウサイン・ボルトよりも速く走れるように頑張りたい」と意気込んでいた。
新規認定の児童は次の皆さん。
【17期生】男子=大矢凌央(高野口小)、神谷康心(野上小)、木下真央(箕島小)、倉谷蓮介(会津小)、小堀葵(宮小)、阪部七斗(楠見東)、玉置悠偉(下津小)、仲龍之介(三田小)、南方翔(新南小)、榁木伸太郎(太田小)、山西充晄(同)、山本理都(印南小)、湯川瑠偉(紀伊小)、横谷新太(吹上小)、吉田朝陽(東山東小)▽女子=井上千早(三田小)、江頭奏音(東山東小)、榎本葵(宮原小)、笠本陽詩(大野小)、久保田希穂(山崎北小)、坂本三侑(宮小)、高橋明来(貴志小)、寺杣優里(高松小)、寺田美月(砂山小)、中谷唱乃(有功小)、西村綾音(野上小)、西莉愛(下里小)、日野杏美(大新小)、宮田璃奈(初島小)、矢田千紗(巽小)
【16期生】男子=大西春麻(高松小)、北野雄士(和歌浦小)、玉西晴人(柱本小)、堤椋一朗(和歌浦小)、野久保圭(鮎川小)▽女子=西麻陽(下里小)、宮地いろは(藤並小)