絶景を楽しむ 和歌浦観光遊歩道が完成

和歌山市は、和歌浦漁港から田ノ浦漁港までの海岸線約900㍍を結ぶ「和歌浦観光遊歩道」をリニューアル。日本遺産となっている和歌浦湾の絶景が一望でき、ライト付きの柵の設置により、海の夜景も楽しめる。

市によると、同遊歩道は1958年に最初に整備され、76年には現在の距離に延長。沿道の土砂が崩れたため、2018年4月から通行止めとなっていた。

19~22年度、総事業費約2億1300万円をかけ、安全対策の擁壁工事などを兼ねた整備を実施。周辺の景観に調和するよう、柵は擬木を採用し、数㍍間隔でライトも設置したことで、街灯だけの以前より夜間も安全に歩ける上、情緒ある夜の風景も堪能できるようになった。

遊歩道の一帯には奇岩「蓬莱岩」をはじめとする美しい景観、豊かな恵みをもたらす海が広がり、夜には和歌山マリーナシティの夜景も見ることができる。

近隣には、長く突き出た独特の地形が特長の番所庭園、夕日の名所である雑賀崎灯台、海産物の船上販売が行われる雑賀崎漁港など名所も豊富。尾花正啓市長は「日本でも有数の景色が広がる海岸線を、歩いて楽しんでもらいたい」と呼びかけている。

和歌浦湾の美しい景色が楽しめる遊歩道

和歌浦湾の美しい景色が楽しめる遊歩道