大きな茶わんで豪快に 和歌山文協大福茶会
和歌山文化協会茶道部(永岡一惠部長)が主催する「大福茶会」が7日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、参加者が直径35㌢ほどの大茶わんでお茶を楽しんだ。
大きな茶わんで大きな福を呼び込んでもらおうと催され、ことしで23回目。通常は大茶わんで抹茶を回し飲むが、感染を防ぐため、参加者ごとに個別の茶わんで振る舞う対策をとって実施された。
茶せんや茶しゃくも特大サイズ。おはらいを済ませた茶道具で、会員22人がもてなした。大茶わんで振る舞われた参加者は、慎重に茶わんを持ち上げながら、いつもとは違う一服を堪能。茶わんの底には、金色で書かれた「福」の文字があり、飲み干すと皆笑顔になっていた。
祖母と一緒に参加し、茶会は初めてという岡崎小学校4年生の雜賀仁吾さん(9)は「お茶はちょっと苦くて、おまんじゅうはおいしかった」とにっこり。同市の岩橋延直さん(89)は「これほど大きな茶わんで頂くのは初めての体験。日本の伝統文化にふれ、心が休まります」と話していた。
永岡部長は「雨の中、たくさんの方に来ていただけた。大きな茶わんで味わい、皆さんに元気になってもらいたい。来年こそは、以前のように回し飲みができればいいですね」と話していた。