森田さんも講演 犯罪被害補償を求める集会
犯罪被害者らが、被害を受けた時から再び平穏な生活を営めるよう、国や地方自治体等による経済的補償などの実現を目指す「犯罪被害補償を求める会」(兵庫県、藤本護理事長)は27日午後1時半から、和歌山市小松原通の県民文化会館で集会を開く。
同会は2008年、被害者とその家族らで結成。同会は殺人事件の被害者賠償について、加害者の多くは資産がなく、賠償を求めても払えず、あっても払おうとしないことが多い上、国の犯罪被害給付金制度は金額が少なく、さまざまな条件でもらえない人が多い実態を訴えている。
当日は、これらの訴えをまとめたパワーポイントや、犯罪被害者の実態を映像などで紹介。2015年2月に当時11歳、小学5年生の息子を刺殺された紀の川市の森田悦雄さんも参加し、事件への思いなどを話す。
同会の事務局長、川崎敏美さんは「8年前に起きた森田さんの事件と同様、多くの犯罪被害者やその家族が経済的補償を伴う制度を求めています。1人でも多くの方に犯罪被害者の現状を知ってもらい、支援をしていただければ」と来場を呼びかけている。
参加無料。予約不要。詳細は川崎さん(℡080・1458・9931)。