タイと一層の交流を 総領事が知事訪問

タイのアッカラポン・チャルームノン大阪総領事が24日、和歌山県庁の岸本周平知事を訪問し、ビジネスや観光などの交流促進に向けて意見交換した。

県は、タイの観光庁と観光促進に係る趣意書、工業省と産業連携に関する覚書、商務省と双方中小企業部門の経済発展のための覚書の三つのMOUを結んでおり、交流を深めてきた。

チャルームノン氏はことし2月に大阪総領事に就任し、今回は岸本知事への着任あいさつや県内視察のために来和。タイ投資委員会やタイ観光庁の幹部職員らも同行した。

知事室で一行を歓迎した岸本知事は、「和歌山とタイはビジネス、観光、青少年交流など良好な関係が積み上がっており、さらに発展させていきたい」と述べた。秋に自身がタイを訪問し、タイ投資委員会とMOUを締結することや、県内企業とタイとのビジネスマッチングを進めることにもふれ、チャルームノン総領事の協力を求めた。

チャルームノン総領事は「(今回の来和で)和歌山の魅力を感じて、伝えていきたい。タイと和歌山の関係が深まることを願っている」と応じ、環境にやさしい持続可能なビジネスでの協力などに期待を寄せた。

一行は25日まで県内に滞在し、タイ出身者を雇用している企業やタイと取引関係がある企業、観光スポットなども訪問する。

 

岸本知事(手前)と歓談するチャルームノン総領事