有効求人低下し1.17倍 県内4月情勢

4月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・02㌽低下の1・17倍で、2カ月連続の低下となった。和歌山労働局は「求人が求職を上回る状況が続いており、緩やかに持ち直しの動きがみられる。引き続き、物価上昇等が雇用に与える影響に注意する必要がある」と情勢判断を据え置いた。

近畿の有効求人倍率は0・01㌽上昇の1・21倍、全国は横ばいの1・32倍となった。

4月の県内の新規求人(原数値)は前年同月比8・1%減の5749人で3カ月ぶりの減少。有効求人(季節調整値)は前月比0・1%減の1万6849人で、3カ月ぶりの減少となった。

新規求人を産業別にみると、前年同月に比べ増加したのは、卸売・小売業(67人増)、金融・保険業(16人増)など。医療・福祉(263人減)、建設業(81人減)、生活関連サービス業・娯楽業(77人減)などは減少した。

新規求職者(原数値)は前年同月比3・4%減の4177人で2カ月ぶりの減少。有効求職者(季節調整値)は前月比1・1%増の1万4373人で、2カ月連続の増加となった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・80倍で、前年同月と同水準。有効求人は前年同月比3・8%減の6773人、有効求職者は同4・4%減の8457人だった。