新1区は鶴保氏擁立 次期衆院選へ自民県連

自民党和歌山県連は13日、新たな区割りとなる次期衆院選の和歌山1区(和歌山市、紀の川市、岩出市)の候補に、参院議員の鶴保庸介元沖縄・北方担当大臣(56)を擁立することを決定した。近く党本部に申請する。

県連は、現在の3から2に削減される県内の衆院小選挙区の候補者調整を進め、10日には新2区の候補を現3区選出の二階俊博元幹事長とし、現2区選出の石田真敏元総務大臣を比例近畿ブロック上位で処遇することを党本部に求めると決めていたが、新1区の対応は、同区内の県議・市議による会合を改めて開くとしていた。

13日、県議会の自民党会派役員室に新1区内の県議9人と和歌山市議9人のうち15人が集まり、対応を協議。

終了後に報道陣の取材に応じた山下直也県連幹事長によると、鶴保氏を推す声が大半で、公募が望ましいとの意見もあったものの、鶴保氏以外の名前は挙がらず、現職の参院議員であり、過去の選挙での得票率が高く、実績のある鶴保氏が立候補に意欲を示しているのであれば、公募する必要はないとの認識でまとまったという。

現在の1区は、4月の補選で自民候補を破って初当選した日本維新の会の林佑美氏(42)が議席を持ち、新1区は林氏と鶴保氏の対決が軸となる見通し。山下幹事長は「維新は強敵だ。われわれは今、挑戦者であり、絶対に勝たなければならない。一致団結して、必勝に向けて臨む」と話した。

県連はまた、鶴保氏の立候補により補選となる参院和歌山選挙区の候補者選定を進める。山下幹事長は、公募を基本に、年内に1、2回は会議を開きたいとの考えを示した。

鶴保氏

鶴保氏