メダカすくいに児童招待 伏虎ライオンズ

子どもたちに生き物とふれあい、学んでほしいと、和歌山市の和歌山伏虎ライオンズクラブ(岩端芳則会長)は10日、岩出市根来のメダカ専門店「根来めだか」で、根来小学校の児童を招き、メダカすくい体験を行った。

岩端会長(58)は、10年以上メダカを飼い、育てている。「見ているだけで癒やしになるメダカを、子どもたちにも知ってほしい」と考えていたという。ことし3月にオープンした「根来めだか」の関係者がメンバーにいたことから、協力を依頼。地元の根来小学校に声をかけ今回の企画が実現した。同校では、「根来めだか」から10匹をもらって育て、5年生が理科の授業でその生態を学んでいる。

この日は100人の児童が参加。水槽で泳ぐ100種類1000匹の中から「このメダカかわいい!」とお目当てを定め、紙が破けないよう、ゆっくりとすくった。「頑張れ!」と声援を送っていた尾上ひとみさん(40)と、東出未来さん(28)は「見たこともない、きれいなメダカがいた。子どもの楽しい様子を見て、私たちもやりたくなった」とにっこり。

すくっためだかは1人5匹を持ち帰り、家で大切に育てていくという。

庄司清弥校長(55)は「コロナで3年間、地域や学校行事が中止となっていたが、久しぶりにみんな集まり楽しく過ごせた」と笑顔。根来めだかの藤田泰成オーナー(61)は「生き物を飼うと優しい気持ちになる。卵を産んで育てるメダカから命の大切さを学んでほしい」と話した。

 

夢中でめだかをすくう児童ら