赤ちゃんとふれあい体験 楠見小学校で交流
小学生に命の重みや親への感謝などを再認識してもらおうと、和歌山市は23日、同市大谷の楠見小学校で「赤ちゃんふれあいプロジェクト(赤ちゃん教室)」を実施。同校6年生の児童71人が、3歳未満の子ども16人、保護者15人と交流した。
新型コロナの影響で4年ぶり。児童は総合の授業で、「ふれ愛」を年間目標に、幅広い世代の人とのコミュニケーションを学習しており、高齢者施設や幼稚園なども訪問する。
児童は、保護者への質問事項やおもちゃなどを事前に準備。親や教員に、各自でインタビューを行うなど、主体的に進めてきた。
開始に先立ち、2人の保護者が、命を授かった時の喜びなどについて発表した。児童は5人前後のグループに分かれ、各3組程度の親子と交流。子どもを抱きかかえたり、くすぐったり、出産時の痛みや、感情について質問するなど、積極的に触れ合った。用意したおもちゃで遊び、「このおもちゃは難しかったか。これはどうかな」などと、試行錯誤する場面も見られた。
依藤(よりふじ)颯汰さん(11)らは、紙のゾウや、でんでん太鼓などのおもちゃを用意。「思っていた反応とは違ったが、すごく楽しんでもらえた。もし赤ちゃんが泣いていたら、何かできるようになりたい」と話した。
6年生担任の溝手健教諭(29)は、「最初は緊張していたが、みんな積極的に参加できていた。相手がどのようにしたら喜んでくれるのかをしっかりと考えてほしい」と話した。