「和東ニャン」よろしくね 東署がキャラ考案
和歌山東署にマスコットキャラクター、その名も「和東(わひがし)ニャン」が誕生した。考案したのは、同署交通課規制係の谷学巡査部長(50)。管内図が「ネコの形に見える」と生み出されたネコのキャラクターで、地域住民とふれあう「地域警察官」をモチーフに、制服の上に耐刃防護衣を着用したデザインになっている。
県内の警察署が独自のマスコットキャラクターを制作するのは、統合前の有田署の「うたせの侍アリダッタァー」、田辺署の「弁警くん」に続き3例目。
「親しみやすい同署のシンボルマークを作ろう」と同署が今春、署内でマスコットキャラクターを募ったところ、個性豊かな9作品が集まった。
その中から、同署管内図を生かしたデザインかつ、子どもにも親しみやすいキャラクターであることなどが評価され、「和東ニャン」が最優秀作品に選ばれた。
警察の活動を支援する団体「和歌山東地区警察官友の会」が、同マスコットキャラクターをデザインした報道用バックパネルを制作。同署で13日、贈呈式が行われ、同会の森下正紀会長から藤田和義署長に目録が贈られた。
式では、谷巡査部長が「和東ニャン」の誕生秘話を紹介。谷巡査部長が募集要項を自宅に持ち帰り、県警本部職員の妻と共に考え、妻がデザイン、谷巡査部長が命名したことなどを話した。
和東ニャンは今後、同署のマスコットキャラクターとして、広報啓発を中心に管内の地域安全活動や交通安全活動など、あらゆる警察活動で登場していくという。
藤田署長は「地域住民の方々に対しては親しみやすい警察署になれば、また署員に対しては署への愛着が湧けば」と期待。「署員と地域住民が一緒になって管内の安全を守る強い意志が生まれれば」と話した。