暑さ吹き飛ぶ音色 伊勢部柿本神社に風鈴

交通安全や商売繁盛の御利益があることで知られる和歌山県海南市日方の伊勢部柿本神社(塩﨑昇宮司)の境内に、ことしも色鮮やかな風鈴約250個が並び、涼やかな音色が広がる「風鈴まつり」が行われている。8月15日まで。

同神社の風鈴は2010年に町おこしの一環で行われた「かいなん夢風鈴まつり」のために、漆器職人がガラス製の風鈴に紀州漆器の技法で塗ったもの。

ことしは新作として、夏の空をイメージした青色の「空」が加わった。上部は透明で下部は青い塗料を施した涼を感じる仕上がりになっている。

根来塗や花柄、しずく型などさまざまな風鈴が並び、参拝者を癒やしている。同市の箱屋職人が手掛けた木製の短冊も風になびく。

和歌山市内から来た40代の男性は「きれいですね。毎年写真を撮りに柿本神社と宇賀部、春日神社を回ります。ことしも夏が来たなと感じる」といい、塩﨑宮司は「暑い日が続きますが風鈴の音を聞いて涼を楽しんでもらえれば。伝統の紀州漆器の風鈴をぜひ見に来てください」と話している。また、もう1種類の新作「花火」は、限定20個の販売のみで楽しめる。

境内に風鈴の涼やかな音色が響く

境内に風鈴の涼やかな音色が響く