箸に感謝し商売繁盛を 市料理食業組合が供養
8月4日の「箸(はし)の日」に合わせ、和歌山市料理飲食業組合(木下晴夫組合長)は同日、同市元寺町の高野寺で箸に感謝の気持ちをささげる「箸供養」を行った。
2007年から続きことしで17回目。飲食関係者約10人が出席し、一人ひとりが箸への感謝、健康と家内安全を祈願し手を合わせた。
新型コロナウイルスが感染拡大するまでは、飲食店から約2万本の使用済みの割り箸を集め奉納していたが、箸の収集は昨年に続きことしも中止とし、新しい菜箸を供え、持ち帰った。
木下組合長はあいさつで「コロナが2類から5類になり、支援策が打ち切られたが、売り上げは上がらず飲食店は危機に立たされている」と沈痛な表情を浮かべた。材料費は値上がりし、人件費が払えず1人で店に立つ店主も多く例年30人ほどだった参加者も、ことしは少なくなったという。「箸への感謝に加え、早く元通りになって平和な日常が戻り、商売繁盛することを願っている」と祈りをささげた。
高野寺の阪口隆祥住職は「箸は食事と健康をつなぐもの。当たり前のことに感謝する気持ちを忘れず、大変なときこそ前を向いて明るくいただきたい」と話した。