認知症ドキュメンタリー26日海南で上映会
9月は「世界アルツハイマー月間」。認知症について広く知ってもらおうと、㈱竹千代は26日、ドキュメンタリー映画「認知症愛の奇跡」を和歌山県海南市名高の介護施設「ケアチーム大河」で上映する。
2025年には700万人を超えるといわれる認知症患者。同作品は、希望を失わず前向きに暮らす2組の夫婦を追った「認知症」「夫婦愛」「介護」をテーマにしたドキュメンタリー。監督は葉七はなこ、出演は外山努・禮子夫妻と、中澤昭雄・日子夫妻。
外山努さんは、2度のがん手術を乗り越えながら、20年近くも若年性認知症の妻・禮子さんを在宅で介護してきた。介護当初は、2人で死のうと妻の首に手をかけ、自殺まで考えたという努さんの壮絶な介護人生を追っている。
中澤さん夫妻は2人ともアルツハイマー型認知症と診断され、夫婦でデイサービス施設に入居。妻の日子さんは医師から余命宣告されるが、昭雄さんや家族、デイサービスのスタッフらの愛情に支えられ、体調が悪いながらも幸せに暮らしている。夫妻は結婚式を挙げていなかったことから、家族やスタッフが手作りの結婚式を企画した。
一度は人生を諦めかけた夫婦に訪れた奇跡とは、認知症患者との向き合い方とは。効果的な予防法やアドバイスについても知ることができる内容で、きらめき認知症トレーナー協会や介護講師、認知症キャラバン・メイトなどによるセミナーの様子も撮影されている。
上映会は午後6時半~8時半、映画本編は105分。参加費無料で定員30人。当日、葉七はなこ監督はビデオレターで登場する。
申し込み、問い合わせは竹千代の谷正義さん(℡073・482・7708)。