市高1点差で粘り勝ち 東京学館新潟に

第105回全国高校野球選手権記念大会は4日目の9日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦4試合が行われた。第3試合では、7年ぶり6度目の出場となる県代表の市和歌山が序盤に得点を重ね、初出場の東京学館新潟(新潟)に5―4で粘り勝ち。2回戦では、大会9日目(14日)の第2試合で神村学園(鹿児島)と対戦する。

 

東京学館新潟を破り校歌を歌う市和歌山の選手たち

 

【1回戦】

市和歌山
東京学館新潟

〔市〕栗谷、小野―麹家〔東〕須貝、杉山、涌井―八幡▽二塁打=玉置、大路、麹家(市)、遠藤、渋川(東)

 

市和歌山は初回、4番・麹家が右前適時打を放ち1点を先制する。裏に同点とされるも3回表、大路、玉置、熊本の適時打で、リードを4点に広げた。

その後、両校無得点で迎えた6回裏、市和歌山は3本の安打と犠飛で2点を許したが、救援した小野が後続を封じて2点リードで終盤へ。小野は7、8回も要所を締めて無失点。9回には2死一、二塁から味方の悪送球で1点差に迫られるも、佐藤を捕邪飛に打ち取り試合終了となった。市和歌山は東京学館新潟の猛追を1点差でしのぎ、逃げ切った。

市和歌山の半田真一監督は12安打の打撃陣と、栗谷と小野の投球を評価。2回戦に向けて、「良いコンディションで、良いモチベーションで臨めるように調整したい」と話した。

熊本和真主将は、「難しい初戦を勝ち切れて良かった。2回戦も粘り強く、守備からリズムをつくって打撃につなげたい」と意気込んだ。