有効求人低下の1・13倍 県内6月の情勢

6月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・03㌽低下の1・13倍で、4カ月連続の低下となった。和歌山労働局は「求人が求職を上回る状況が続いており、緩やかに持ち直しの動きがみられる。引き続き、物価上昇等が雇用に与える影響に注意する必要がある」と情勢判断を据え置いた。

近畿の有効求人倍率は0・02㌽低下の1・19倍、全国は0・01㌽低下の1・30倍となった。

6月の県内の新規求人(原数値)は前年同月比8・5%減の5751人で3カ月連続の減少。有効求人(季節調整値)は前月比2・8%減の1万6005人で、3カ月連続の減少となった。

新規求人を産業別にみると、前年同月に比べ増加したのは、複合サービス事業(42人増)、生活関連サービス・娯楽業(36人増)、製造業(26人増)など。宿泊・飲食サービス業(254人減)、卸売・小売業(133人減)、サービス業(124人減)などは減少した。

新規求職者(原数値)は前年同月比8・5%減の2909人で3カ月連続の減少。有効求職者(季節調整値)は前月比0・3%増の1万4223人で、2カ月ぶりの増加となった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・81倍で、前年同月比0・01㌽低下。有効求人は同7・8%減の6652人、有効求職者は同6・3%減の8208人だった。