26年秋に「全国育樹祭」 県内初開催決まる

継続して森を守り育てることの大切さを国民に伝えることを目的とする「全国育樹祭」が、2026年に和歌山県内で初めて開かれることが決まった。

全国育樹祭は、全国植樹祭を開催した都道府県で、公益社団法人国土緑化推進機構との共催によって毎年秋に開催されている。1977年にスタートし、県内開催の26年が第49回となる。

内容は、全国植樹祭で天皇皇后両陛下がお手植えされた樹木に対し、皇族が枝打ち、施肥などの手入れをする行事の他、各種表彰などの式典が行われる。

県はことし5月に同機構に開催を申請し、6月県議会で26年の開催を目指すことを表明しており、今月開かれた同機構の理事会で、県内での開催が正式に決定した。

県内では、第62回全国植樹祭が2011年5月22日、田辺市の新庄総合公園で開かれ、天皇皇后両陛下(現上皇ご夫妻)が出席。天皇陛下はウバメガシ、ヒノキ、ナギを、皇后さまはイチイガシ、ヤマザクラ、タブノキをお手植えされている。

県は今後、関係する市町村や団体などと連携し、全国育樹祭の開催準備を本格的に進める。

田辺市での全国植樹祭で樹木をお手植えされた天皇陛下(当時、2011年5月)

田辺市での全国植樹祭で樹木をお手植えされた天皇陛下(当時、2011年5月)