高校生2人が好成績 ライフル射撃西日本大会

ライフル射撃競技の第53回西日本選手権大会で、和歌山県ライフル射撃協会(森礼子会長)から出場した、粉河高校3年生の木下絵蓮さん(18)がAR60WJ(高校生女子の部)で優勝、和歌山工業高校2年生の大谷涼太さん(17)が、AR60J(高校生男子の部)で準優勝を果たした。

ライフル射撃は、重さ5・5㌔以下のライフル銃を用いて、10㍍先の直径4・55㌢の的を射撃する。大会は大阪府能勢町の町ライフル射撃場で行われ、本選では、10発(1発10・9点満点)を6回、計60発(654点満点)撃ち、上位8人がファイナルに進出。ファイナルでは、10発を撃った後に2発ずつ射撃し、1人ずつ脱落して順位が決定した。

AR60WJには、9県から計23人が出場。木下さんは本選の6回全てで100点超えと、計609・7点の全体2位でファイナルに進んだ。ファイナルでは、最初は点数が伸びなかったものの、「狙い過ぎずに気楽にいけた」と巻き返しに成功。244・5点を記録し、西日本制覇を達成した。

木下さんは、実弾の代わりに光線を発射するビームライフルを小学5年生から始め、中学3年生で全国2位。エアライフルには中学2年生から取り組んでいる。

大会を終え、木下さんは「プレッシャーに耐えられるメンタルとフォロースルーを強化して、60発で620点超え、国体出場を目指して頑張る」と意気込んでいる。

AR60Jには、7府県から計23人が出場した。大谷さんは本選で10・9点満点を5発ほど記録するなど、計598・0点。6月の近畿大会から10点以上伸ばして、全体6位でファイナルに進出した。

ファイナルでは最初の5発で7位となるも、「近畿大会を終えて、ファイナル3位以内に入るというモチベーションが上がった」と、勝負どころで満点を記録するなど、計239・3点で準優勝を果たした。

大谷さんは、ビームライフルを小学4年生から、エアライフルをことしの1月から始め、「ミスを見直し、原因を考える。全ての大会で3位以内に入り、表彰台に乗りたい」と意欲的。

県ライフル射撃協会の出耒可也理事長は大谷さんについて、「諦めない心を持っている。勝負強くて、見ていて楽しい選手」と話している。

西日本大会で優勝した木下さん㊨と準優勝の大谷さん

西日本大会で優勝した木下さん㊨と準優勝の大谷さん