けやき大通りイルミネーション 今冬初開催へ

和歌山市のJR和歌山駅から和歌山城までのけやき大通りをイルミネーションで彩るプロジェクト「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」が、11月23日から初開催される。和歌山けやき大通りイルミネーション実行委員会(古澤良祐実行委員長)が主催。白と電球色のLED約70万球を街路樹にともし、新たな冬の風物詩として光り輝くパレードのような世界を体験できる。

JR和歌山駅から和歌山城までの約2㌔にわたる街路樹約230本を光で照らし、冬でも歩くことが楽しい通りにしようと企画した。

プロジェクトのテーマは「Light up!」。ライトを点灯するという意味以外にも「あなたを、私を、和歌山を照らす・輝かせる」といった願いを込め、中央と側道の街路樹には白色を、歩道には温かみを感じる電球色のLEDを設置する。開催は来年2月29日まで。

25日に市内で開かれた会見には、古澤委員長(㈱タカショーデジテック社長)と大越康臣副委員長(㈱テレビ和歌山社長)が出席。古澤委員長は「光をきっかけに人が集まり、にぎわいが生まれる場所になれば」と意気込みを語った。

同市毛見の和歌山マリーナシティで毎年開かれる光の祭典「フェスタ・ルーチェ」の実行委員会会長でもある古澤さんは、大阪の御堂筋や東京の表参道など、並木のイルミネーションが街ににぎわいを生み風物詩として愛されていることから、けやき大通りにイルミネーションをつけることで和歌山でも実現できるのではと、4年ほど前から構想していたという。

期間中はイルミネーションの他にも、さまざまなイベントを予定。障害のある人が描いた文字や絵柄をデザイナーがデータにしてポスターやのぼりに活用するなどし、イルミネーション空間を使ってのキッズイベントなどが企画されている。10月1日からは、クラウドファンディングも実施予定。

ツリーをイメージしたロゴマークは、けやき大通りと、そこに集まる光や人を円でデザインしている。

開催にあたり、和歌山市や100を超える企業や団体から協賛、協力が得られたといい、古澤委員長は「たくさんの人や企業に共感していただいた。イルミネーションはあくまでもきっかけ。まずは3年の継続を目指し、けやき大通りを多くの人が訪れる場所にしていくことが重要」と話した。

例年の和歌山マリーナシティでのフェス・タルーチェは、11月3日から来年2月12日までの開催を予定している。

プロジェクトをPRする古澤実行委員長㊨と大越副委員長

プロジェクトをPRする古澤実行委員長㊨と大越副委員長