地域課題の解決へ 第一生命の加納専務ら来社

第一生命保険㈱の加納裕之代表取締役専務執行役員(55)らが24日、和歌山市福町の㈱和歌山新報社を訪れ、社員育成や地域課題などについて津村周社長と意見交換した。

第一生命保険は1902年創業。「お客さま第一主義」を経営の基本理念に掲げ、生命保険の提供を中心に、地域社会への貢献に努めている。

加納専務は、近年、社員の離職率が高いことを課題に挙げ、「お客さまの保険をお預かりした後も社員が在籍し続けることが一番のサービスで大切なこと」とし、採用や育成の抜本的改革を始めたことを紹介。初任給水準を引き上げ、給料の安定を図り、歩合還元としてボーナスの回数を増やしたところ、昨年入社した社員の在籍率は13%上昇したという。

また、「地域の皆さまに支えられて仕事をさせていただいている」と話し、地域貢献への思いから、資産形のサポートやイデコ、子育て支援や福祉活動にも取り組む。

和歌山支社(岡崎誠支社長)では、和歌山大学でSDGsに関する寄付講座の実施を予定するなど地域に合わせた活動にも注力している。

加納専務は「今後も、地域のいろいろな困り事を一つずつ解決できるよう、小さなことから実行していきたい」と話した。

来社した第一生命の加納専務

来社した第一生命の加納専務