和歌の浦万葉薪能 片男波野外ステージで
第24回和歌の浦万葉薪能が10月8日午後4時20分から、和歌山市和歌浦南の片男波公園野外ステージで開かれる。NPO法人和歌の浦万葉薪能の会が主催。
第1部は、和歌山市の能楽師・小林慶三さんら指導のもとで稽古を重ねてきた皆さんの能楽ワークショップ(能・太鼓)の発表。
第2部の演目は、片山九郎右衛門さんらが演じる観世流能「敦盛」二段之舞、茂山千五郎さんらが出演する大蔵流狂言「太刀奪(たちうばい)」。
「敦盛」は、熊谷直実が源平の合戦でわが子に近い幼さの残る平敦盛を手にかけ世の無常を感じ、出家し蓮生と名乗る。敦盛を弔ったその夜、蓮生の夢に敦盛の霊が現れ、再会を喜ぶ敦盛の亡霊は自らのたどった人生を想起し、舞う――というあらすじ。
「太刀奪」は、「泥棒を見て縄を綯(な)う」ということわざを舞台化した狂言。神社に参詣に出かけた太郎冠者は、良い太刀を持った男を見つけ奪おうしたが、逆に脅され主人から預かった刀を奪われる。主人と共に刀を取り戻そうと待ち伏せし、主人が男を捕まえると、太郎冠者は悠々と縄を綯い始め――。男が捕まってからの三人三様の動きが笑いを誘う。
参加協力券は、前売り一般が4000円、学生(小・中・高・大学生)1500円。当日は各500円増。県民文化会館、和歌山城ホール、宮脇書店和歌山店・ロイネット和歌山店、海南市物産観光センター、岩倉クリーニングなどで取り扱っている。ローソンチケット「L52603」、チケットぴあPコード「P―518470」、こちらからも購入可能。
参加時にマスク着用の協力を求めている。雨天時は、健康館アリーナで行われる。問い合わせも同会(℡090・1967・3084)。