トルコ大使一行が来県 岸本知事と歓談

トルコのコルクット・ギュンゲン駐日大使、ダムラ・ギュミュシュカヤ在名古屋総領事一行が15日、和歌山県庁の岸本周平知事を訪問し、友好関係のさらなる発展へ意見を交わした。

1890年、串本沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号の乗員を串本の人々が献身的に救助した歴史以来、和歌山は日本・トルコ友好の原点の地となっている。

岸本知事は知事室でギュンゲン大使一行を迎え、贈り物を交換するなどし、和やかに歓談した。

2月にトルコ南東部で発生した大地震の犠牲者、被災者に対し、改めて哀悼の意とお見舞いを伝え、ターキッシュエアラインズが関西国際空港とイスタンブールを結ぶ路線の運航を再開したことにふれ、和歌山とトルコの交流がさらに盛んになることを期待。「和歌山の先人がトルコとの絆をつくってくれた。これからも大切にしていきたい」と述べた。

ギュンゲン大使は「和歌山はトルコにとって特別な位置にある。再訪でき、この上ない喜び。すでに親しいわれわれの関係を、さらに強くしていきたい」と話した。

ギュンゲン大使一行はこの日、和歌山市の尾花正啓市長も表敬訪問し、夜には県民文化会館で開かれた同地震のチャリティーコンサートを鑑賞。16日は、串本町で行われたエルトゥールル号の追悼式典に出席した。

岸本知事(手前)と歓談するギュンゲン大使㊧、ギュミュシュカヤ総領事

岸本知事(手前)と歓談するギュンゲン大使㊧、ギュミュシュカヤ総領事