「歌こそ命」10周年公演 和歌山城ホールで
和歌山市本町の商業施設・フォルテワジマのピアノ広場で開かれてきた年末恒例の歌のイベント「歌こそ命~Songs」がことしで10周年を迎え、記念コンサートがクリスマスイブの12月24日午後2時から、同市七番丁の和歌山城ホール大ホールで開催されることが決まった。和歌山を拠点に活動する5人の女性歌手と特別ゲストを迎え、シャンソン、ポップス、演歌、オペラとジャンルを超えた歌の魅力を城下町に届ける。
フォルテワジマ4階には、世界三大ピアノブランドの一つ、ベーゼンドルファーの名器が設置された「フォルテピアノ広場」があり、アーティストたちがライブ演奏の場として活用してきた。
「歌こそ命~Songs」は、地元和歌山の歌手がジャンルを問わず集い、共に歌でまちを盛り上げようと、2014年4月に第1回が開かれた。その後、開催時期を年末に移し、一年を締めくくる歌のイベントとして市民に親しまれてきた。
10周年記念の今回は「フォルテワジマpresents歌こそ命~Songs10th Anniversaryクリスマスプレミアム!コンサート」と銘打っての開催。
出演は、清水香予子さん(シャンソン)、刀禰知美さん(シンガー)、宝子さん(シンガー)、宮本静さん(演歌)、矢倉愛さん(ソプラノ)の5人と、特別ゲストとして川口麻紀さん(グランドハープ)、松澤政也さん(バリトン)。弦楽アンサンブルとハープの華麗な響き、バンドの迫力ある演奏にのせて歌う。
指揮・ピアノは木谷悦也さん、ストリングアンサンブルは村瀬響さん(バイオリン)、平井励基さん(同)、井尻悠吾さん(ビオラ)、谷口晃基さん(チェロ)。「TONE VIVID BAND」として刀祢直和さん(ベース)、藤井信之さん(ピアノ)、金井優貴さん(ギター)、高野正明さん(ドラム)が登場。司会は福山ひでみさん。
キックオフイベントがフォルテピアノ広場で開かれ、出演の歌手らが意気込みを語った。
清水さんは「シャンソンの魅力を伝えたい。10周年コンサートはご褒美を頂いた気分」、刀禰さんは「同じステージに立つ喜びを感じている。たくさんの人に聴いてもらいたい」、宝子さんは「本格的なクリスマスコンサートになる。私たちも楽しみたい」、宮本さんは「いろんなジャンルの人と一緒にできるぜいたくなコンサート。楽しみにしている」、矢倉さんは「だんだん人が増えて、いよいよ大ホールに進出するのはうれしい。良い集大成になるのでは」と話した。
フォルテワジマを運営する和島興産㈱の梅田千景代表取締役も「和歌山の皆さんに、たくさんの歌を聴いていただきたい」と来場を呼びかけた。
記念コンサートのチケットは前売り3000円、当日3500円。自由席。ウェブ(https://musicmart.zaiko.io/)の他、同ホール、県民文化会館、ルル・ミュージックで取り扱っている。
問い合わせは実行委員会(℡073・457・1011)。