Yusukeさんが1位 モコモコZOOのアート

8月に和歌山市島崎町のじゃんじゃん横丁内にあるギャラリーカフェMOCOMOCO(モコモコ)ミュージアム特設会場で開かれた、陸の動物をテーマにした絵画や写真のアート展「モコモコZOO」で、来場者による投票結果が発表された。投票総数1032票から、1位に和歌山市のYusuke(池端佑輔)さん(11)の「PINK COWCOW」が選ばれた。

同展は、同ミュージアム4周年記念とお城の動物園応援企画として、同カフェ店主でmoco moco(モコモコ)としてアーティスト活動をする岡本モコさんが主催したイベント。期間中に会場内やインスタグラムでお気に入りの作品に投票する企画が行われた。

動物園へ毎朝散歩して撮影した愛らしい動物の写真や絵柄の紙を数枚貼るだけでキリンに見える作品など、プロアマ問わず6歳~70代35人のさまざまな動物をテーマにした作品が並んだ。

「PINK COWCOW」は、ピンク色の乳牛の背に、溢れるほどたっぷりと注がれたミルクのボトルを描いた、躍動感やフレッシュさが感じられる作品になっている。

投票以外に、和歌山動物園からも「ベニー園長賞」「ペンギンのハルちゃん賞」「ミーアキャットのわかばくん賞」として3人が選ばれ、Yusukeさんの「PINK COWCOW」は、「ミーアキャットのわかばくん賞」も受けた。

1、2日に動物園で受賞式が行われ、「ピンクの牛が愛らしく、ミルクの躍動感がすてきで完成度が高い」と、ベニー園長に代わり、和歌山城整備企画課整備企画班長の橋爪昌也さんがYusukeさんに賞状を手渡した。

Yusukeさんは「毎日牛乳を飲んでいるから牛を描こうと思い、明るくしようと色はピンクにした。背中のミルクがポイントです。選ばれてうれしい」と笑顔だった。

「ベニー園長賞」には、いのうえきくこさんの作品が、「ペンギンのハルちゃん賞」には、やまじゆうこ(山路裕子)さんの作品が選ばれた。やまじさんは「和歌山城動物園は子どもの頃から祖父母と来ていた。思い出が詰まった場所ですてきな賞を受けてうれしい」と喜んだ。

やまじさんの作品は、お城でのアートイベント中に子どもらに水鉄砲で色を付けてもらうために制作した布絵のイラスト。布絵はしばらくの間、動物園に飾られる予定だという。

 

投票1位と「ミーアキャットのわかばくん賞」を受けたYusukeさん