太極拳って楽しい 4教室合同の公開練習
和歌山県岩出市と紀の川市内の四つの太極拳教室合同の公開練習会が21日、岩出市根来の旧県議会議事堂で開かれた。
太極拳の楽しさを多くの人に実感してもらおうと企画。初心者や経験者ら106人が、明治時代に建てられ、国の重要文化財に指定されている荘厳な会場で、気を巡らせ穏やかな動きで体を動かした。
岩市のいわで太極拳同好会、おおみや太極拳同好会、遊扇(ゆうせん)、紀の川市のうちた教室が、それぞれの教室で行っている演武について動きを解説した後、披露。呼吸法とストレッチを組み合わせた「練功十八法(れんこうじゅうはちほう)」、虎、鹿、熊、猿、鳥、5種類の動物の特徴をもとにした中国伝統の健身気功「五禽戯(ごぎんぎ)」、剣や扇を使う動きなど、参加者は教室のメンバーの後ろで一連の動作を体験した。
姉妹で参加した岩出市の上地真弓美さん(64)と大森輝美さん(61)は「初めてやってみたがストレッチ感覚で気持ちいい」と笑顔。太極拳教室に1年通い、約3㌔痩せて体調が良くなったという津田賀年春さん(82)は「他の教室を見て、こんな動きもあるのかと知見が広がった。ずっと続けていきたい」と意欲を見せた。
いわで太極拳同好会の大西三郎副会長は「太極拳は、やってみないと楽しさは分からない。発表会ではなく参加型にしたことで、面白さを実感してもらえたと思う。今後も多くの人に知ってもらえるよう活動していきたい」と笑顔で話していた。