清姫伝説をフラメンコで 県文で祭典
和歌山市の県民文化会館小ホールで11月3日午後2時半から、フラメンコアカデミア「ラ・ダンサアンダルシア」研究生による発表会「フラメンコの競演みんな華になれ~Vol.5~」と、森久美子さん率いるフラメンコ舞踊団の「清姫伝説~恋の炎」が開かれる。
第1部は、主に15年から20年レッスンを積んできた上級クラスの競演で、39人が情熱あふれるフラメンコを披露。演奏は、ギターにミゲロンさん、ロドリゴさん。カンテ(歌)にホセ エルニーニョカガオさん、西田祐加さん、パーカッションに橋本容昌さん。曲は「タンゴ・デ・マラガ」、「ティエント」、「ソレアタラント」、「シギリージャ」など。
研究生とゲストとミュージシャン合わせ総勢49人による舞踊と生演奏による華やかなフラメンコフィエスタとなっている。
第2部(午後4時~)では森久美子フラメンコ舞踊団による「清姫伝説恋の炎」を上演。和歌山に伝わる物語「安珍清姫伝説」をフラメンコで表現する。
これまでに4度、県内だけでなく沖縄でも公演されてきた人気の舞台で、多くのリクエストに応えての再演となった。安珍清姫の舞台は今回をもって最後となる。
今回の舞台では新たな演出も加え、激しくもはかない恋の物語を表現。安珍役は、三重県の志摩スペイン村での舞台出演や舞台監督を務めたカルロスゴメスさんが演じる。清姫役は、トリノ国際舞踊コンクールで優勝経歴を持つ石川慶子さん、森久美子さん、山西紗也香さんが演じる。
2部からの演奏にバイオリンでYuiさん、キーボードに上田真依子さんと和楽器が加わる。
森さんは、和の楽器や物語とフラメンコを融合した「和のフラメンコ」を創作。国内外で公演を重ね、感情を揺さぶるようなフラメンコの情熱と、日本のわびさびが織りなす舞台は数々の人を魅了してきた。森さんは「さらに清姫の心情に寄り添った切なくも妖艶な物語をぜひご覧ください」と呼びかけている。
チケットは当日券のみの販売。自由席大人5000円、学生(小・中・高)2500円。問い合わせは同教室(℡073・402・4331)。