健康増進など連携 県と明治安田生命が協定

地域の活性化や和歌山県民サービスの向上などを目指し、県と保険会社大手の明治安田生命保険相互会社(東京都、永島英器社長)は包括連携協定を締結した。県民の健康増進やスポーツ振興、子育て支援、高齢者福祉など多様な取り組みで協力していく。

同社が持つネットワークや知見を生かし、今回の協定では①健康増進②スポーツ振興③子ども・子育て支援④高齢者福祉・障害者福祉⑤地域の活性化・ワーケーションの推進⑥地域の安全・安心⑦その他県民サービスの向上――の連携項目を設定している。

具体的には、健康づくりを応援するウオーキングイベントやがんに関するセミナーの開催、スポーツ教室などを通じたスポーツ機会の提供、子ども・子育て支援に関する県施策の取引先企業への周知、ヘルプマークの広報や周知活動、同社社員のワーケーション実施、特殊詐欺防止に向けた地域の見守りなどに連携して取り組む。

同社は協定締結に合わせ、従業員の募金に会社拠出を上乗せした「私の地元応援募金」により、153万7875円の寄付も行った。

協定締結式と寄付目録の贈呈式が県庁知事室で行われ、同社から永島社長、浅野芳一常務執行役、村尾和義和歌山支社長らが出席。永島社長と岸本周平知事が協定書に署名し、寄付目録を受け取った岸本知事は、感謝状を贈った。

永島社長は「持続可能な社会の実現に向け、経済だけでなく、健康を大切にする取り組みが重要。協定を機に、さらに和歌山のために尽くしていきたい」とあいさつ。岸本知事は、車社会の和歌山では日常的に歩く距離が短い人が多く、がん検診の受診率も低い傾向があることなどにふれ、健康増進の取り組みに特に期待を寄せ、「寄付は地域おこしに大切に使わせていただく」と話した。

 

協定書を手に永島社長(左から3人目)、岸本知事(同4人目)ら