グランツ初の王者 軟式野球和歌山シリーズ
和歌山県内の社会人軟式野球の頂点を決める「第12回和歌山シリーズ」が26日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開かれ、グランツ(NW和歌山軟式野球連盟)が3―2でBOOWY(和歌山職場対抗軟式野球連盟)を破り、優勝した。序盤に得点を重ねたグランツは、追撃を1点差で振り切り、シリーズ初出場にして初制覇を果たした。
◇決勝
グランツ | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
BOOWY | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
◇1回戦
BOOWY | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 |
ユナイト | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
グランツ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
Stars★ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(8回タイブレーク)
和歌山シリーズには、草敬リーグ(向林寛剛代表)、和歌山職場対抗軟式野球連盟(中嶋崇之代表)、W―1リーグ(山﨑広明代表)、NW和歌山軟式野球連盟(瀧口治代表)から、それぞれが主催する大会を制した代表各1チームが出場した。
1回戦(準決勝)は、BOOWYが同点で迎えた7回表、仲村の中前適時打で決勝点を挙げ、ユナイトを5―4で撃破。グランツはタイブレーク(1死満塁)に入った8回表、小川が押し出しの四球を選んで勝ち越し。大谷が8回裏を無失点で締め、Stars★を2―1で下し、決勝に進んだ。
決勝は、両チームとも初優勝を懸けた一戦となった。グランツは2回表、崎浜の右越二塁打と前川の左前打などで1死一、二塁とすると、尾藤が三塁手強襲の適時打を放ち1点を先制。3回表には敵失などで無死二、三塁とし、大谷の左前適時打で2点目。続く石山の左犠飛で3点目を挙げた。
対するBOOWYは4回裏、敵失と盗塁で2死二塁とし、村上の左前適時打で1点を返した。守りでは、2番手の谷が5~7回を被安打1無失点の好投。グランツの先発・前川も5、6回を無失点で切り抜け、僅差のまま終盤戦にもつれ込んだ。
BOOWYは7回裏、代打・石井の安打などで2死二塁とすると、仲村の中前適時打で1点差に迫った。なおも一打同点の好機だったが、グランツの前川が羽山を左飛に打ち取って試合終了。グランツが県王者の座を手にした。
グランツの浜田郁哉代表(28)は「ことし最後を優勝で締められてうれしい。来年も出て、連覇できるように頑張る」と笑顔。BOOWYの藤本清誠主将(52)は「采配や守備、走塁のミスが響いた。悔しさしかない。来年こそは優勝するために、ミスを減らして投手をそろえたい」と話した。
最優秀選手賞にはグランツの大谷直輝選手(29)、優秀選手賞にはグランツの崎浜秀大選手(29)とBOOWYの仲村彦太(げんた)選手(24)が選ばれた。
大谷選手は、先発した1回戦を「ずっと負けていたStars★を倒せてうれしい。バックを信じて投げた結果が勝利につながった」と振り返り、崎浜選手は「守備からリズムをつくって打撃につなげられた。チャンスで4番としての活躍ができてうれしい」と笑顔だった。
仲村選手は2試合で3安打3打点の活躍。「きれいにセンターに打ち返す、自分らしいバッティングができた。きょう以上の活躍ができるようにしたい」と話した。
優勝、準優勝チームのメンバーは次の皆さん。
【グランツ】代表者=浜田郁哉▽主将=大谷直樹▽選手=中山知也、石山晃基、崎浜秀大、小川真樹、前川統、尾藤祐輔、竹内拓也
【BOOWY】代表者=中嶋崇之▽主将=藤本清誠▽選手=仲村彦太、羽山富弓、橋本昴、西川恭平、中筋航、明渡秀昭、村上修平、谷結人、山下峰克、石井和喜