チョークアート看板寄贈 和工生が明光商店街に

和歌山市和歌浦中の「明光商店街」を盛り上げようと、県立和歌山工業高校(同市西浜)産業デザイン科2年の生徒たちは4日、制作したチョークアート看板4点を同商店街に贈った。

同校による寄贈は5回目。これまで20店舗20枚の看板と、担当教員の山本美和さんの制作した商店街の看板3枚の合計23枚が贈られている。ほぼ全店に行き渡り、贈呈は今回が最後という。

看板は、同科の8人が実習授業で制作。同商店街の店舗の「良さ」をチョークアート看板で表現した。

チョークアートは色鮮やかなオイルパステルで絵が描かれおり、表面をコーティング処理しているため、手で触れても消えることがない。生徒たちは店舗の希望を聞き、店の雰囲気やイメージに合わせてデザイン。生徒ならではのアイデアも盛り込み制作された。

和歌浦郵便局の看板を制作した土井睦さんは「和歌山らしいものを、とのリクエストがあり、ミカンや紀州東照宮を入れた。指を使い、色を混ぜるなど慣れない部分もあったけどやってみて楽しかった。喜んでいただけたのでうれしいです」とにっこり。

同商店街協同組合理事の松木由紀夫さん(72)は「商店街の店舗もだんだんと減っていく中、看板を作ってもらい応援していただいて、さらに励みに頑張っていこうと思います。明光商店街のためにここまでしていただき感謝でいっぱいです」と話していた。

アイデアがたくさん詰め込まれたカラフルな看板は、それぞれの店舗に飾られるという。

「はとこ洋品店」の看板を制作した馬田彩那さんは、「看板制作はとても楽しかった」、「レディースファッションヒロミ」の看板を制作した藤井杏果さんは、「服のデザインやキャッチフレーズを考えるのが難しかったです。一生懸命作ったので喜んでいただけてうれしいです」と笑顔だった。

贈られたチョークアート看板を手に笑顔

贈られたチョークアート看板を手に笑顔