24年度以降も継続 和市小学校給食無償化

和歌山市の尾花正啓市長は11日、市立小学校給食費の無償化を、2024年度以降も継続的に実施すると表明した。同日の市議会本会議で、浜田真輔議員(創和クラブ)の一般質問に答えた。

市は、新型コロナウイルス対策の国の地方創生臨時交付金を活用し、22年度の3学期と23年度の小学校給食費の無償化を実施。市民団体が無償化の継続を求める署名を市に提出するなどしていた。

24年度以降の実施を問われた尾花市長は「多くの保護者や議会から無償化を続けてほしいとの意見をいただいている。国や県には引き続き財政支援を求めつつも、市として独自に無償化を実施していく」と答弁した。

利根功一教育局長の答弁によると、23年度の無償化に要する費用は約8億6000万円。今後は児童数の減少が見込まれる一方、食材費の高騰が続いていることから、24年度に必要な費用は23年度と同程度かそれ以上とみられている。

尾花市長は同日の市議会後の定例記者会見で、「子育て世帯の負担を軽減し、教職員の事務負担が軽減され、過重労働の緩和にもなるのではと思っている」と無償化継続の意義を話した。

中学校については、26年4月から給食センター方式による全員給食への移行に合わせ、無償化を行う考えを示した。