挑戦の年に 海南大成校舎が絵馬奉納

和歌山県紀美野町動木の海南高校大成校舎美術部員は、来年の干支(えと)の辰(たつ)にちなんだ特大絵馬を制作し、野上八幡宮(同町小畑、薮洋平宮司)に奉納した。

奉納はことしで26年目。「来年はことしよりもさらに良い年にする」との思いを込めて、部員8人が制作した。

部員たちは同神社内で12月上旬から制作に取りかかり、縦180㌢、横270㌢の大きさにアクリル絵の具やペンキを使い、約2週間かけて完成させた。

絵馬には、今にも飛び出しそうな迫力ある緑色の竜が描かれている。うろこは色を塗り重ね、一枚ずつ縁を描き立体感を出した。力強い仕上がりで遠くからでも目に留まる。

部長の前中洋輝さん(17)は「地域の皆さんに喜んでもらえればと、願いを込めて描いた。2024年は勉強などいろんなことにチャレンジし、卒業まで有意義に過ごしたい」と笑顔。

同校PTAの西田博昭会長は「地元の人は毎年どんな絵馬が出来上がるのか楽しみにしている。今回は力強さを感じる竜で階段の下からでもよく見える。頑張ってくれた」と話した。

海南高校大成校舎の美術部員の皆さん(野上八幡宮提供)

海南高校大成校舎の美術部員の皆さん(野上八幡宮提供)