ここからスタート 小久保監督が激励会で決意
今シーズンから福岡ソフトバンクホークスの指揮を執る、和歌山市出身の小久保裕紀監督(52)を励ます会が14日、同市のホテルアバローム紀の国で開かれた。岸本周平知事、尾花正啓市長や元阪神タイガースヘッドコーチで星林高校の先輩にあたる松井優典さんら約300人が集まり、小久保監督を激励した。
小久保監督は和歌山市立砂山小学校、西和中学校、県立星林高校出身。青山学院大学卒業後、福岡ソフトバンクホークス(当時福岡ダイエーホークス)などに所属。パ・リーグの本塁打王を獲得するなど球界屈指のスラッガーとして活躍。現役引退後は野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務め、自分を育てた和歌山への恩返しとして、毎年地元で「小久保裕紀杯学童野球大会」を開いている。
会では、ソフトバンクホークスの応援歌とともにスポットライトを浴びて小久保監督が登場。「今の心境はルーキーとして1年目を迎える前のオフと全く一緒です。その時も盛大に和歌山で出陣式をしていただきました。まだ何も始まっていません。ここからスタートです。次は勝った場所で皆さんにお会いできるよう、ことし1年精いっぱい頑張ります」と決意表明。会場は大きな拍手と声援に包まれた。
小久保監督が和歌山に野球の指導に来る時は必ず顔を出すという岸本知事は「小久保さんは輝かしい実績だけでなく、守備の交代の時に全力疾走し、ホームランバッターなのに1塁にヘッドスライディングしているところを私は尊敬しているし、大ファン。ことしはぜひパ・リーグで優勝し、阪神と戦ってくれることを心から願っている」と激励。尾花市長は「和歌山の人、子どもたちの希望であり続けていただきたい」とエールを送った。
小久保監督の元後援会長で、励ます会の岩橋延直委員長が「レッツ・ウィン・チャンピオンシップ」と彫刻された金色の木製ノックバットを贈り、鏡開きの後、出席者は食事をしながら歓談した。