古性が差し切り優勝 競輪和歌山グランプリ
西日本地区で最初に開かれるレース、和歌山競輪開設74周年記念「和歌山グランプリGⅢ」が、11日から14日まで、同競輪場(和歌山市五筋目)であり、14日の決勝戦では、古性優作(32、大阪)が、和歌山記念初制覇、通算9回目のG3優勝を飾り、賞金500万を獲得した。
和歌山勢からは東口善朋(44)と藤田勝也(35)が決勝に乗車。場内2500人が声援を送る中、レースがスタートした。
競輪は、近畿や関東、北日本など同じ地区の選手2~4人が「ライン」と呼ばれる隊列を組み、選手同士助け合いながらチーム力でレースを展開していく。ゴールが近づくと最終的に各選手は1着を目指し、個人戦となる。
決勝の近畿ラインは、古性とS級1班の寺崎浩平(30、福井)に、地元和歌山の東口と藤田が続いた。
近畿勢は後方から、残り1周を知らせる打鐘を合図に先頭へ、5着以降を突き放し圧倒する走りを見せ、残り200㍍で寺崎を先頭に古性、東口、藤田と続いた。
ラストの直線で古性と東口のマッチレースとなり、古性が差し切り、1着でゴール。2着は東口、3着に寺崎、4着は藤田と近畿勢が上位を独占した。
表彰式で古性は「ラインの力で勝てた。うれしいです。寺崎くんが強かった。信頼してついていくだけだった。ことしは高い目標を掲げている。期待を超えていけるレースをしたい」と喜んだ。