最優秀賞に付属小3B ベストSDGsアクション

和歌山市SDGs推進事業実行委員会(島正博会長)が主催する「和歌山市ベストSDGsアクション」の各賞が決定し、投票総数3796票から最優秀賞に、和歌山大学付属小学校3年B組の「動物もお客さんもみんな幸せになれる動物園に 動物園HAPPY大作戦!!」が選ばれた。

和歌山市ベストSDGsアクションは、教育機関や企業、個人が、SDGs達成に向けた取り組みや活動を広く発信しようと、同実行委員会が初めて開いた事業。

エントリーのあった25団体の取り組みの中から、投票で最優秀賞、優秀賞、奨励賞、功労賞、サステナブル賞が決まった。昨年11月1日~12月22日に投票を行い、各賞を決定した。

このほど同市のダイワロイネットホテル和歌山で表彰式が行われ、各賞の代表者に、実行委員会の山本理恵副会長から賞状が手渡された。

3年B組は、清掃活動で訪れた和歌山城公園の動物園に興味を持ち、動物たちのことを考え、工事現場から出た廃材で動物たちが安全に遊べるおもちゃを作る取り組みを発表。飼育員や獣医とコミュニケーションをとりながら進めていったことなどが評価された。

奨励賞には、関西電力㈱和歌山支社(同市岡山丁、酒徳俊夫支社長)と、三井住友信託銀行㈱和歌山支店(同市東蔵前丁、渡辺義之支店長)が共同で取り組んだSDGsに関する出前授業が選ばれた。

電気やお金といった身近な話題で出前授業を行い、地球温暖化実験装置を使っての温度上昇や、お年玉貯金が銀行を通じ、風力や太陽光発電設備の投資につながっていく可能性などを児童に伝えた。「支社、支店が連携するというのはありそうでなかった。地域経済にとって良い傾向である。ぜひ聞いてみたい授業内容」と評価された。

酒徳支社長は「日本はエネルギー資源が少ないことなどを小学生に知ってもらいたい。地道に続けていきたい」、渡辺支店長は「電気やお金といった身近なもので、環境問題を自分事と捉えてほしい。地元企業と連携して分かりやすい授業を一緒にやっていけたら」と話した。

優秀賞には、同校3年A組「みんなでみんなの幸せに繋がる竹プロジェクト」が、功労賞には、助産師の浜野優子さんの「すべての子どもたちに性教育を学べる機会を!」、サステナブル賞には、近畿大学付属和歌山中学校2年生の「プラスチック食べたことある?」が選ばれた。

 

最優秀賞の和歌山大学小学校3年B組の皆さん