「輪島塗」支援へ募金箱 紀州漆器組合
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」を支援しようと、日本漆器協同組合連合会(日漆連、土田直理事長)は「輪島塗を応援する会」を設置し、漆器の各産地に呼びかけている。
全国にある漆器産地16組合のうちの一つである紀州漆器協同組合は、和歌山県海南市船尾のうるわし館に募金箱を置き、支援を募っている。
地震により、輪島塗の事業者の工房や自宅が全壊・半壊するなどし、朝市に店を構えていた漆器店も火災で全て焼失してしまった所が多くあり、日漆連の土田理事長が「なんとしても輪島塗を支える」と、各漆器組合に協力を依頼した。
うるわし館には「うるしの絆がんばろう輪島!」と書いた募金箱をレジ前に設置している。紀州漆器協同組合の小柳卓也事務局長(61)は、「同じ漆器の産地として、一日も早い復旧、復興を心から願っています。可能な限り支援していきたい」と話している。
集まった支援金は、輪島漆器商工業協同組合へ寄付する。また、日漆連は、現地のボランティアの受け入れ体制が整い次第、各漆器組合から産地復興へのボランティアを募り、現地での活動を予定している。
道具や製品を知っている人が行くことで、道具がまだ使用できるかの選別がスムーズに行えるのではと期待している。また、道具の支援や復興支援ワークショップなども計画している。