元トップ選手が指導 エネオスがバスケ教室

女子実業団バスケットボールチーム、ENEOSサンフラワーズの元選手4人による教室が28日、和歌山県海南市鳥居の第三中学校で開かれた。同市と紀美野町のチームから小学4~6年生の計36人が参加。国内トップレベルの元選手から、オフェンスとディフェンスの技術などを学んだ。

ENEOS和歌山石油精製㈱(同市藤白、佐久間雄一郎代表取締役社長)が2013年から開き、4年ぶり8回目。競技の普及などを目的にした社会貢献活動の一環。

今回は、海南OUミニバスケットボールクラブと紀美野ミニバスケットボールクラブの小学生が参加。元選手の大山妙子さん(49)、小池清美さん(48)、西山詩乃さん(28)、藤田愛奈さん(31)がコーチを務め、実演も交えて指導した。

小学生が3人一組になり、パスやドリブルでゴールを狙うオフェンス練習に重点。西山コーチは「相手がパスを出しやすい位置に移動して」「コートを広く使ってスピードのあるオフェンスを心がけて」などと伝えた。ホイッスルのリズムに合わせてボールをつくなどドリブルも練習した。

ディフェンスでは、低い姿勢でオフェンスとの距離を一定に保ち、進行方向の足から踏み出して小刻みにステップを踏むことの重要性などを指導。膝を曲げたバスケの基本姿勢(パワーポジション)も教え、西山コーチは「お尻を後ろに引くと良い姿勢がとれる」などと伝えた。4人のコーチは「今の上手」「ナイス」「いいじゃん」「とても良くなったよ」などと小学生に笑顔で声をかけた。

海南OU女子主将の三目那愛(みつめなちか)さん(12)は、「きょう教えてもらったことを練習や試合で生かしたい」と笑顔。男子主将の垣内来斗さん(12)は、「新しく学ぶことも多かった。ディフェンスで相手を翻弄(ほんろう)できる選手になりたい」と意気込んだ。

西山コーチは「(学んだ技術は)すぐに試合で使えるわけではない。きょう言ったことを継続して続けてほしい」と呼びかけた。

佐久間代表取締役社長(64)は「これからも継続して開いていきたい」とし、「上を目指して一生懸命、きょうのことを生かして頑張ってほしい」と話した。

教室の後には4人によるサイン会も開かれた。

西山コーチ㊥にディフェンスを教わる小学生

西山コーチ㊥にディフェンスを教わる小学生