韓国からの南紀白浜空港チャーター便が実現 観光交流は世界平和の礎

先ず、政治資金パーティーの収支に関わることで、私の政治団体の収支報告書に記載漏れが確認されましたことについて、責任を痛感するとともに、県民の皆さま、これまでご支援くださった同志の皆さまに深くお詫び申し上げます。私は、政治への信頼を取り戻すために、先日、志帥会を解散するという結論に至り、所属議員の了解を得た次第です。改めて、この様な事態となりました事に深くお詫び申し上げます。
去る2月3日、韓国からのお客さまを乗せた大韓航空のチャーター便が南紀白浜空港(愛称:熊野白浜リゾート空港)に降り立ちました。お出迎えのための歓迎セレモニーに、岸本周平知事、濱口太史県議会議長とともに私も出席してまいりました。このチャーター便は2月に4便運航され、計450名ほどの韓国からのお客さまが和歌山県内を巡り、温泉、ゴルフ、買い物、日本食等を楽しんでいただく予定です。是非、韓国の皆さんに和歌山の素晴らしい景色や人情に触れていただき、一人でも多く、和歌山のファンになって帰っていただきたいと心から願います。
昨年来、私はこのチャーター便実現のために、大韓航空関係者との交渉に携わってまいりました。交渉の過程でこのチャーター便実現のために、尽力してくださったのは、日韓友好、アジアの平和、世界の平和を願う、韓国の古き友人たちでした。その方たちは、今から20年以上前、私が運輸大臣として羽田空港とソウル金浦空港を結ぶ定期路線交渉の際に出会った関係者でした。当時も日韓の間には複雑な歴史・外交問題が横たわっていました。しかしながら、時の小渕恵三総理と金大中大韓民国大統領との間で「未来志向」という理念が共有され、両国の平和と友好のために、定期路線を開設するという政治のリーダーシップがそこにはありました。昨年、日本を訪問した外国人で最も多かったのは韓国の方です。また、韓国を訪問した外国人で最も多かったのは日本の方です。このことを考えても、日本と韓国はお互いに手を携え、足りない部分は補い合う精神が何よりも重要です。
観光交流は平和の礎であり、観光交流こそ最大の安全保障対策であると考えます。紛争の危険がある地域では観光産業は発展しません。そして国内の地方経済は今や観光を抜きには見通せません。観光交流はお互いに「行ったり、来たり」しながら、相互の理解を深め、経済も活性化させることが求められます。
改めて、この韓国からのチャーター便が、日韓友好と世界平和を願う関係者によって実現されたということをご報告しておきたいと思います。
先月29日に株式会社和歌山新報社・津村尚志代表取締役会長(享年82)がお亡くなりになりました。昭和・平成・令和の時代において、和歌山県内の言論界を牽引されたご功績は誠に大きく心から哀悼の意を捧げます。社業のみならず、常に地域の発展を願い行動された方でした。
津村さん、本当にお世話になりました。そして、ありがとうございました。