前回りできたよ 田中3きょうだい体操教室

体操日本代表として2012年ロンドン五輪にそろって出場した和歌山県出身の田中和仁さん(38)、理恵さん(36)、佑典さん(34)3きょうだいによる教室が12日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれた。約80人の小学生が、憧れのアスリートの指導や実演を通して体を動かす楽しさを学んだ。

3きょうだいが故郷への恩返しなどを目的に開いているもので、主に同市内の小学1~6年生が参加した。3きょうだいと2人のコーチが指導。子どもたちは約10人ごとに4グループに分かれ、前転、後転、側転、壁倒立を順に体験した。

理恵さんは前転を教えた。「きれいで美しい前回りをしよう」と呼びかけ、自分のへそを見て頭の後方をマットにつけて回ることなどを指導。「きれい。素晴らしい」などと笑顔で褒めた。

佑典さんは壁倒立を指導した。「手はパーにして、手と手の間を見るように」と伝え、子どもたちの足を手で支えて補助した。

後転の指導で和仁さんは「しっかりとおへそを見て」「ナイス」などと呼びかけた。3きょうだいは前転、後転、側転、ジャンプなども実演した。

理恵さんは「みんな一生懸命にきらきらした目で取り組んでくれてうれしかった」と笑顔。佑典さんは「いろいろな体の動かし方を学んでほしい」、和仁さんは「できないことや苦手なことにまずはトライしてみてほしい」と呼びかけた。

体操教室に約2年間通っているという楠見東小1年生の佐藤翔太さん(7)は、「(3きょうだいは)細かいところまできれいにしていてすごかった」と感激の様子。「理恵先生に、前回りのときはちょっとお尻を上げて回ると教えてもらった。回りやすかった」と話していた。

前転を指導する理恵さん㊧

前転を指導する理恵さん㊧

側転を教える和仁さん㊧

側転を教える和仁さん㊧

壁倒立を補助する佑典さん㊨

壁倒立を補助する佑典さん㊨