外国語指導助手ら 海南の酒蔵を見学
大阪国税局は、和歌山県内の外国語指導助手と国際交流員らに日本酒や梅酒など県産の酒の認知度を高めてもらおうと17日、海南市黒江の㈱名手酒造店で、酒蔵見学と試飲を楽しむツアーを開いた。
体験を通じ和歌山の魅力をSNSなどで母国に発信してもらい、輸出拡大につなげることを目的に企画され、アメリカやカナダ、フィリピンなど出身の15人が参加し、酒米を蒸す機械や精米するところなどを見学した。
仕込み蔵では、5人ずつが順番に入り、同社の名手孝和代表取締役から、4日間かけて少しずつ仕込む量を増やしていく日本酒独自の方法「三段仕込み」の説明を受けながら、発酵中の「黒牛」のもろみの状態をタンクを上からのぞきこむなどした。
ぶくぶくと発酵しフルーティーな香りが漂うタンクの中を順番に見学、アメリカ出身のデレクコスさんは「甘い香りがした。タンクの中は炊飯器でご飯を炊いているようだった」と笑顔だった。
蔵内見学の後、黒牛の純米大吟醸や純米酒など3種類を試飲。参加者らは「日本酒大好き」「アルコールが強くないのでどんどん飲んでしまう」「飲みやすくてたくさん飲める」と、グラス片手に会話し交流を深めた。デレクコスさんは「おいしかったのをお土産で友人にプレゼントして、一緒に飲んで日本酒の良さを伝えたい」と話した。
名手酒造を後にして、田辺市の中田食品㈱で梅酒造り体験や梅林の見学をした。