新1年生の安全願い ランドセルカバー寄贈

子どもたちを交通事故から守り、安全に通学してもらおうと、和歌山県交通安全協会(松本公望会長)は、県内の小学校235校に入学する新1年生約6600人に黄色いランドセルカバーを寄贈した。1日、和歌山市西の和歌山交通公園で贈呈式が行われ、西川敏秋専務理事から県教委学校教育局教育支援課の西川展子副課長に目録が手渡された。

1960年から毎年贈呈されており、ことしで65回目。カバーは目立つように蛍光の黄色で反射材付き、パンダの絵が描かれている。

寄贈式には県内の新1年生を代表して、市立岡山幼稚園の園児6人や同園の松本幸子園長らが出席。西川専務理事は「子どもを交通事故から守るのは社会全体の責務。これからも事故防止にまい進していきたい」とあいさつした。西川副課長が「カバーは、交通事故から子どもを守るという地域の願いの象徴。安全に通学できるように、地域、警察、協会と連携していきたい」と話した。その後、西川専務理事らが園児の真新しいランドセルにカバーを着け、園児らは交通指導教室に参加した。

参加した麳(こむぎ)賢人ちゃん(6)は「(小学生になったら)いっぱい勉強して、いっぱい友だちをつくりたい」、北山結芽子ちゃん(6)は「(カバーを着けてもらい)うれしかった。体育、算数、国語を頑張りたい」と笑顔だった。

ランドセルカバーは同協会各支部から市町村教育委員会などを通じて新入学児童に贈られるという。

参加した園児ら

参加した園児ら