恩師、家族に感謝 精華学園高が卒業式

和歌山市友田町の精華学園高校和歌山校の卒業式が5日、同市西汀丁の勤労者総合センターで行われ、26人の卒業生が将来への希望を胸に巣立った。

同校は2010年に設立。原則として毎日通学する登校型や通信制などがあり、生徒は自分に合った学習コースを選ぶことができる。ことしの卒業生は、8割以上が大学や専門学校への進路を選んだ。

式には、保護者や在校生、学校関係者ら約50人が出席。

林秀晃校舎長から卒業生に1人ずつ卒業証書が授与された。

林校舎長は「一歩踏み出す勇気を大切に、失敗を恐れず挑戦してもらいたい。自分らしい花を咲かせ実をつけてもらえるように期待する」と式辞を述べた。その後、卒業生が壇上に上がり、全員が1人ずつ「先生と家族のおかげ、ありがとう」「この学校に来て良かった」「卒業しても友達でいてほしい」などさまざまに言葉を述べた。

卒業生の原田あおいさん(18)は「自由な校風で伸び伸びと成長できた。4月に和歌山城で行ったボランティア活動で、コーヒーを販売し、いろんなお客さんと楽しく話したのが思い出」と振り返った。奥野杏菜さん(18)は「最初は、全日制高校に行きたかったのでコンプレックスに感じていたが、先生に優しく支えてもらい、良い人間関係がつくれた。今では学校を誇りに思う」と話した。

式の後にお別れ会が開かれ、在校生と教員によるバンド演奏と思い出を振り返るスライドショーが紹介された。

林校舎長㊨から卒業証書を受け取る生徒

林校舎長㊨から卒業証書を受け取る生徒