信愛高バンドが受賞 キワニス「きらり賞」
未来を担う子どもたちのために奉仕活動をする和歌山キワニスクラブ(西口伸会長)は、音楽制作に取り組む高校生を対象に、優れたオリジナル楽曲を公募、表彰する「青少年のメッセージ『きらり』」を行った。最優秀賞のきらり賞に、和歌山信愛高校1年生のバンド「coffee(コーヒー)みるくシュガー」の「t0wa(トワ)」が選ばれた(学年は表彰式時点)。
芸術への関心と創作意欲を高めてもらおうと同クラブが毎年行っている。28回目の今回は、「Let’s Fly!未来に向かって羽ばたこう」をテーマに、4校から6作品が寄せられた。
審査の結果、きらり賞の他、優秀賞に県立星林高校吹奏楽部の「空に向かって」、県立海南高校3年生の二川凜さんの「一歩」、奨励賞に県立那賀高校2年生の坂部妃莉さんらの「未来図」が選ばれた。
26日に和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で表彰式が行われ、西口会長が受賞者らに表彰状と副賞を手渡した。
受賞作品も披露され、星林高校吹奏楽部30人が合唱し、二川さんも作品を熱唱。最後に信愛高校の「coffeeみるくシュガー」がバンド演奏した。
同バンドはグループリーダー蒸野菜々花さん(ベースギター)、木村心咲さん(リードギター)、古川なな花さん(ボーカル、バッキングギター)、池内結花さん(ドラム)の4人。同中学校1年生の5月に結成し、現在、軽音学部に所属している。音声合成ソフト・ボーカロイドの曲やアニメソングを演奏してきたが、今回、初挑戦したオリジナル曲での受賞となった。
蒸野さんと古川さんが半年かけて作曲し、途中、何度も作り直したという。一方、3日間で作詞したという木村さんは「歌の中に物語を作りたかった。コロナ禍で初めの方は何もできなかったけど、仲間と一緒にやっていくうちに自分の役割が分かった。歌の最後は明るい未来を表現した」、蒸野さんは「これからも活動を続け、積極的に応募していきたい。高校2年で、軽音楽の大会で大きな賞を目指します」と話した。