森下さんが最優秀 歯・口の健康標語コンク

2023年度の「歯・口の健康啓発標語コンクール」(公益社団法人日本歯科医師会主催)で、和歌山県の海南市立下津第二中学校の新3年生、森下雄心(ゆうしん)さん(14)の「歯を見せて 笑える今を 未来にも」が、全国の最優秀賞に選ばれた。森下さんは「選ばれてうれしい。毎日しっかり歯を磨くことを意識して続けていきたい」と喜んだ。

同コンクールは、歯と口の健康意識向上を目的に、全国の小中学生を対象に毎年実施。成長期だけでなく生涯にわたってのスローガンになるような標語を募るもので、審査を通過した全国から応募の39作品の中から、最優秀賞1点を同歯科医師会会長賞として表彰する。

同校は昨年の1学期、保健委員の生徒を対象に標語を募集。同委員会のメンバーだった森下さんは、歯に関することを「五七五」の十七文字で考えた。標語は「むし歯にならないように今からしっかり磨いて、きれいな歯を保てるようにしなければ」という思いから浮かんだ言葉だという。

約30点の中から教諭らの投票で学校代表として選ばれ、市、県、全国の審査へと進み、見事最優秀賞に輝いた。

森下さんは、担任から母親を通じて受賞の報告を受けたという。「全国で最優秀だなんて、正直どっきりだと思い、だまされているのではないかという気持ちになった。賞状を受け取って初めて実感した」と笑顔で振り返った。

一色秀之教頭は、同校では昼食後に歯磨きをする生徒が多いといい「全国での受賞は、学校としても誇らしい。同校は歯の優良校としても選ばれているので、引き続き歯や口の健康を守れるようにしていきたい」と話した。

森下さんの標語は24年度の「歯と口の健康週間」(6月4~10日)を中心に、口腔衛生普及に関する全国的な広報啓発活動に使用される。

全国最優秀賞に選ばれた森下さん

全国最優秀賞に選ばれた森下さん