県内企業で入社式 多様性で服装緩和も
新年度初日となった1日、官公庁と同じく和歌山県内の企業でも入社式が行われ、経営のトップは変化を恐れず果敢に挑戦することを呼びかけた。中には、多様性の観点から式での髪型や服装などに細かいルールを定めない企業もあり、新入社員は自分らしさを大切に、思い思いのスタイルで参加。皆、晴れやかな表情で、社会人としての新たな一歩を踏み出した。
【松 源】
創業63年目を迎え、45店舗のスーパーを展開する㈱松源は、和歌山市田屋の本社で入社式を行い、18歳から24歳の新入社員37人が出席。ことしは多様性の観点から身だしなみのルールを緩和した。髪型や色、服装を自由とし、新入社員は思い思いのスタイルで出席。先輩社員がバルーンを用意するなど、手作りの温かい式で新しい仲間を迎え入れた。
桑原太郎社長は「明るい笑顔で接客すれば服装や髪型は関係ない。お客さまががどこを見ているか考えて行動し、思い切って堂々と働いてほしい」とあいさつ。新入社員を代表して中嶋悠佳さん(22)が「お客さまに最大限貢献できるよう日々精いっぱい努力し成長していきたい」と抱負を述べた。
【紀陽FG】
紀陽フィナンシャルグループ(FG)は和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で合同入社式を行った。新入社員は㈱紀陽銀行176人、紀陽情報システム㈱14人。
原口裕之頭取は、価値共創と変革が重要と伝え、「共に歩み出す大きな一歩がグループと地域の輝かしい未来につながることを強く祈念する」と祝辞を述べた。
新入社員を代表し、上垣智哉さん(22)は「伝統に私たちの熱意と向上心を加え、グループがさらなるたくましい発展を遂げるよう新入社員一同何事にも尽力し続ける」と宣誓。配属発表に続き、眞鍋緋里さん(22)が原口頭取から辞令を受け取った。
【きのくに信金】
きのくに信用金庫は、和歌山市本町の本店で入庫式を行い、新入職員35人が出席した。
真新しいスーツに身を包み、緊張した面持ちの新入職員を前に田谷節朗理事長は、「皆さんはこれからの地域を担うキーパーソン。一人ひとりの努力の積み重ねが地域の言動力になる」と期待を寄せた。
その後、辞令が発表され、田谷理事長が新入職員一人ずつに配属先の書かれた辞令を手渡した。
新入職員を代表して本店営業部に配属される板倉晃暉さん(22)が「きのくに信用金庫の職員としてふさわいしい人材となれるよう尽力していく」と誓いの言葉を述べた。