「プレミア和歌山」廃止へ 県が方針示す
和歌山県は2日、県内で生産、製造される優良な県産品を認定、推奨する「プレミア和歌山」について、2024年度の申請受付を行わず、認定期間が終了する28年度末で制度を廃止すると発表した。新たな県産品推奨制度をつくり、25年度から開始する予定。
プレミア和歌山推奨制度は08年度に始まり、23年度までに16回の認定を行い、1日時点で446事業者、1316商品を認定。県内事業者が認定を目指して活発に取り組むなどの効果があった一方、商品数が多くなり過ぎ、事業者から「プレミアム感がない」などの指摘を受けていたという。
新たな県産品推奨制度の内容は未定だが、現行の認定対象は加工食品や産業製品をはじめ伝統工芸品、農水産物や畜産物などの生鮮品、祭りや芸能などの観光資産にも及ぶなど幅広いため、ジャンル、商品ともに厳選することを検討。認定商品を国内外に売り込む上で、製造規模の小さい商品を認めるかどうか、インターネットでの販売を考慮することなども検討課題として挙げられている。
岸本周平知事は2日の定例記者会見で、「いわゆる〝バズる〟ようなやり方も考えていく世の中ではないか。それも含め全く新しいコンセプトでつくっていきたい」と述べた。