尾花市長すい臓がん公表 治療と職務続ける
和歌山市は3日、尾花正啓市長(70)がすい臓がんを発症したと発表した。治療のため4~6日の3日間、犬塚康司副市長を職務代理者とするが、7日以降は職務に復帰する。
尾花市長は定期健康診断でがんの疑いがあり、精密検査の結果、2日にすい臓がんと判明。同日と翌3日も、経済団体の合同入社式、能登半島地震の義援金受け入れ式などの公務をこなした。
尾花市長は取材に応じ、今後は2週間に1回、抗がん剤治療に臨むと説明。1回目は入院するため職務代理者を置くが、2回目以降は未定。「そんなに支障なく(仕事を)やれるようにしたい。市民にはご心配、ご迷惑をお掛けして申し訳ない。早期に万全の態勢で仕事に当たりたい」と職務に強い意欲を示した。
尾花市長は旧美里町(現紀美野町)生まれ、東京大学工学部を卒業。県の県土整備部長などを経て2014年8月の和歌山市長選で初当選し、現在3期目。