県景況3カ月ぶり改善 帝国データ調査

帝国データバンクによる3月の景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は、全国が3カ月ぶり改善の44・4(前月比0・5㌽増)、和歌山県内も3カ月ぶり改善の42・0(前月比0・9㌽増)となった。

全国のDIは、10業界のうち8業界で改善。インバウンド消費が活発で観光産業も好調な他、春休みを迎えて個人消費関連の業績が上向いたことがプラス要因となった。

業界別の数値を見ると、「サービス」が51・0(前月比0・6㌽増)で2カ月連続の改善、「不動産」が49・3(同1・0㌽増)で3カ月連続の改善、「卸売」は41・4(同0・5㌽増)で3カ月ぶりに改善、「製造」は40・2(同0・4㌽増)で4カ月ぶりの改善などとなった。

県内DIの全国順位は32位、近畿2府4県では5位。近畿のDI(43・6)、全国のDIをともに下回った。

規模別では、大企業が51・9(前月比2・9㌽減)に悪化し、中小企業は40・8(同0・9㌽増)、小規模企業は40・9(同0・3㌽増)でともに改善。業界別では、「製造」「小売」は改善したが、「卸売」「運輸・倉庫」「建設」が悪化した。

先行きの見通しは、3カ月後が43・1(前月43・6)で前月よりやや後退したが、6カ月後は44・4(同42・8)、1年後は44・8(同44・2)でやや改善となっている。調査は3月15~31日にインターネットで行い、対象2万6935社(県内255社)のうち1万1268社(同87社)が応じ、回答率は41・8%(同34・1%)。