車いすファッションショー 21日ビッグ愛

車いす利用者による和装を中心としたファッションショー「パラコレクション」が21日午後2時から、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛大ホールで開かれる。

3~87歳のモデル13人が、照明や音響効果を駆使した専用のランウェイを颯爽と進む県内初開催のイベント。主催はパラコレ和歌山実行委員会。

同委員会の代表で、車いすに座ったままの状態での着付けをする、福祉車いす着付け師の宇治田いさ子さん(59)は「誰でも着物は楽しめることを伝えたい」と話す。

ショーのテーマは「どんな時も輝ける」。七五三、卒業式、成人式、結婚式など人生の中の華やかなイベントシーンを設定し、留め袖、羽織はかま、振り袖、ドレスを着たモデルが次々に登場。ラストは黒紋付と白無垢で80代夫婦が締めくくる。

モデルはこれまで宇治田さんが着付けをした、車いすを利用する人らに依頼。中には買い物中に見かけてスカウトした21歳の女性も。成人式には参加しなかったと聞き「ぜひ振り袖を着ませんか」と誘ったという。

宇治田さんは「車いすだからと着物を諦めないで、誰でも着られる、輝けることを知ってほしい」と話し、障害のある人だけでなく幅広い年代の人に見に来てほしいと呼びかけている。

入場無料。問い合わせは宇治田さん(℡090・2388・2168)。

 

福祉車いす着付け師の宇治田さん㊨