野鳥の姿生き生きと 楠本光輝さん写真展

和歌山市出身で、和歌山工業高等専門学校(御坊市)4年生の楠本光輝さん(19)が撮影した野鳥の写真展が1日から和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで始まった。31日まで。

楠本さんは高校時代に写真部だった母の君代さん(47)の一眼レフカメラを譲り受けて、小学5年生ごろから写真を撮り始めた。好きな虫や鳥など生き物を観察して撮り「写真にすると残るのが面白かった」と、どんどんのめり込んだ。特に好きだったのは野鳥。「季節によって現れる鳥が違い、種類によって特徴やしぐさ、行動が全然違う鳥の写真を撮りながら観察するのが楽しい」と、同市の紀伊風土記の丘に通い撮影を続けた。

小学校6年生と中学1年生の時にも、同店で写真展を開いている。中学では卓球部に所属したため忙しく写真はいったんやめていたが、高校に入り復活。

現在は同校の生物応用化学科で、海の生物多様性を目指し、砂や泥の海底に生える海草アマモの研究をしながら、鳥についての講義などにも参加。また、アルバイトでお金をため、県内だけでなく石垣島や徳島などにも撮影に出かけている。

今回の写真展ではこれまで撮りためた数千枚の中から選りすぐりの20点を展示。石垣島のカンムリワシ、徳島のウミウ、紀伊風土記の丘で撮った冬にしか見られないきれいな青のルリビタキ、ヒレンジャクなどあまり見ることができない鳥の写真が並ぶ。「鳥だけでなく背景も意識して撮った。一枚一枚じっくり見てほしい」と話し、「1回目と2回目の写真展で展示した作品も置いています。それを見て写真の腕の成長ぶりも感じてください」と呼びかけている。

午前10時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

 

作品を紹介する楠本さん