産地ならではの「いちごスムージー」
大型連休が終わり、暖かくなってきたこの時期。和歌山県が誇るオリジナルイチゴである「まりひめ」は、旬の終わりを迎えている。この時期に産直市場などで見られるのが、箱売りされる「ジャム用いちご」。不ぞろいで規格外として仕訳けられる小さなものや変形したものばかりであるが、1㌔あたり1000円程度と非常にリーズナブルな価格設定。産地だからこそ手に入るジャム用イチゴを使い、スムージーを作ってみた。
作り方は至ってシンプル。1人当たり、イチゴ100㌘(へたをとって水洗いしておく)、無糖のヨーグルト100㌘、蜂蜜15㌘、氷3個をミキサーに入れ、攪拌(かくはん)するだけ。ヨーグルトの代わりに牛乳を使うこともできるが、酸味や濃厚なミルク感を味わいたい方にはヨーグルトがおすすめ。蜂蜜を多めに入れることで豊潤な味わいが引き立つ。好みでミントを浮かべると、さらに香りが良くなる。
飲んでみると、まりひめ特有の甘さが口いっぱいに広がる。まりひめは酸味が控えめで糖度が高い特徴があるため、酸っぱさよりも甘さが先行する。酸っぱさを求める方はヨーグルトの量で調整するのが良い。
イチゴには抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれ、ミカンの約2倍ともいわれる。イチゴ100㌘で成人が一日に必要とするビタミンCを摂取できるとされる。他にも、むくみや高血圧の予防効果があるカリウムや、貧血や疲労に関係する鉄分も含まれることから、美容と健康にも最適。
気温の変動が大きいこの季節。産地ならではの楽しみ方で、イチゴの魅力を感じてほしい。
(次田尚弘/和歌山市)