家庭で楽しむ「いちごアイス」
前号では、シーズンの終わりを迎え、産直市場などで購入できる規格外のイチゴを使った、スムージーの作り方を取り上げた。今週は、冷凍保存することで1カ月程度の期間、楽しむことができる「いちごアイス」の作り方を紹介したい。
まずは、イチゴの下処理から。ヘタが付いたままのイチゴをよく洗い、水気をしっかりと拭き取る。傷んでいるものがあれば取り除く。
ヘタを取り、冷凍保存が可能な袋に、砂糖と一緒に入れ、イチゴ全体にまぶす。この時、ヘタを取るだけでなく、できればヘタの付け根の硬い部分を包丁などで取り除いておくと、後々、舌触りを損ねることがないため、可能であれば合わせて処理しておくのがお勧め。
続いて、袋の中の空気を抜きながら袋の口をしっかり閉めて冷凍庫に入れる。急速冷凍の機能があれば、イチゴの細胞が壊れるのを防ぐことができる。無ければ、金属製のトレーなどに乗せることで代用が可能。
いざ、「いちごアイス」の調理。冷凍イチゴ50㌘につき、グラニュー糖15㌘、生クリーム70㍉㍑を用意する。冷凍庫から取り出し、常温で10分程度置き、半解凍の状態になったイチゴを、保存袋の上から麺棒などでたたき、細かく砕く。
次に、グラニュー糖と生クリームを加え、袋を閉じて全体が混ざるまでもむ。続いて、平らにした保存袋を冷凍庫で1時間冷やす。一度、冷凍庫から取り出して全体をよくもんだあと、さらに2時間冷凍庫で固める。取り出して、滑らかな状態になるまで調整しながらもみ、盛り付ければ完成。
いちごの風味が広がり、生クリームとの相性も抜群で、まるでお店で食べるような食感と味わい。汗ばむ季節、イチゴのラストシーズンを、アイスで堪能してほしい。
(次田尚弘/和歌山市)